理事長所信
はじめに
現代社会は、本当に慌ただしく物事が変化し続け、歩みを緩める事を知りません。そして少子高齢化、価値観の多様性、人間の心の病が引き起こす悲惨な事件の数々、はたまた異常気象という地球規模の問題など、今にも崩壊しそうな危機感で溢れ、私たちは先行き不透明の閉塞感を感じずにはいられません。そんな時代だからこそ、我々は率先して諸問題を真正面から受け止め、勇気と情熱を持って変革に向けて動き出さなければならないのです。いつの時代も国や地域を動かし発展させる原動力は、未来を担う若者の勇気と行動力だと私は思っています。先輩たちが故郷・稚内を思い稚内青年会議所を設立しました。それから55年、多くの先輩たちが我がまちの為にたくさんの素晴らしい歴史や伝統を築いてきました。55年目を迎えるにあたり、先輩たちより受け継いだ、まちや人との絆をさらに発展させ、稚内は「夢や希望を持ち生き生きと生活できるまち」と思って頂けるような運動を展開してまいります。
リーダーシップと絆
「青年会議所とは“明るい豊かな社会”の実現を理想とし、時代の担い手たる責任感をもった指導者たらんとする青年の団体である。」これは青年会議所の教典ともいえるバイブルオブJAYCEEの一文です。青年会議所のメンバーは、一人一人がまちの将来を担うという使命を感じ、自ら立ち上がったリーダーシップを持った若き指導者の集まりなのです。企業・地域・まちのリーダーとして、それぞれの会員がその存在に自覚を持ち、その行動に責任を持ち、それぞれが“率先して行動する”ことを常に心掛けています。そして共に社会への奉仕活動を行う中で真の友情を育み、信頼し生涯理解しあえる深い絆を持った仲間で繋がっています。この絆と若い力が我々青年会議所のあらゆる可能性を秘めたパワーであり、志を一つにこの力でまちの為に尽力し続けます。
人間力開発
我々青年会議所が目指すまちづくりのかたちの中には、全ての市民を視野に入れた「ひとづくり」、すなわち全ての市民を視野に入れた「人間力開発」運動があります。「まちづくりは、ひとづくり」この言葉を合言葉に、できるだけ多くの人の心に我々の思いを伝え、そして、一人でも多くの人と共に活動し、地域や企業、他の団体の方々など、まちづくりに参加する人が一人でも多く増えるよう活動します。そして人から与えられたレールをただ歩くだけの人間ではなく、自分自身の考えを持って、強い行動が出来る人材育成を目指すと共に、また、活動を通じて私たち自身の経営資質向上について取り組んで参ります。
郷土を愛するまちづくり
青年会議所は、地域社会の健全な発展を目的として「まちづくり事業」を行います。一言で「まちづくり事業」といっても、多種多様な側面からの事業展開の方法があります。まちづくりに必要なものは何かと問われた時、私は単純ですが、その地域をどれだけ好きになり、大切に思うことができるかだと答えます。なぜなら、好きなことに関しては、誰しも熱心に力を注ぐものです。自分を育ててくれた地域を大切に思い、心から「このまちがもっと良くなるためには何をすべきか」、「このまちの良さをもっと多くの人に伝えたい」という明確な目的を持つことができるはずだからです。地域を好きになる気持ち、すなわち郷土愛の観点から、今何が、この稚内にとって必要なまちづくり事業なのかを考え活動していきたいと思います。そして、郷土愛をしっかりと青少年に伝えていきたいと思います。
会員拡大
若者が集い、まちづくりに情熱を傾け、修練を重ねて試練を乗り越える、そしてその過程で会員同士に友情が芽生え、生涯信頼しあえる仲間ができ、仕事やその後に活かせる知識が身に付き人脈ができる。青年会議所とは、一人一人が自らを磨き、自らを輝かせる事ができる、とても魅力的な組織だと私は実感しています。この素晴らしさを多くの方に知ってもらいたい。また、自信を持って伝えていきたいと思います。
55年の歴史への感謝、新たなる挑戦
本年度、社団法人稚内青年会議所は創立55周年を迎えます。先輩諸兄が歴史と伝統に安住することなく常に高い志を持ち、時代の変化に柔軟に対応し、地域のニーズに迅速に応えてこられたからこそ、社団法人稚内青年会議所という組織が地域社会に必要とされ存続して参りました。我々はこの素晴らしい歴史を築き上げてこられた先輩の皆様と、共にまちづくりを推進してきた地域の皆様に感謝の念を抱き、新たなる歴史を存続し必要とされる団体であり続けるためこの節目の年を迎えたいと考えます。そして更なる発展を遂げるために我々が何をするべきか徹底的に検討し、邁進していきたいと思います。本年度は、創立55周年記念式典を行う年ですが、同時に北海道地区会員大会を稚内へ誘致すべく活動して参ります。やり甲斐が増す年になるかもしれませんが、メンバーが一丸となって活動する事によって、社団法人稚内青年会議所が成長するに当り、良いきっかけとなりうる年でもあります。また、これらの経験が今後のLOMとメンバーのものとなることを確信しております。
最後に
私たちは20歳から40歳までの青年です。若者の「元気な力」が地域を元気にしていけるはずです。青年会議所活動を行う中で、もちろん壁にぶつかる時もあるでしょう。そんな時こそ、助けあい英知を結集して乗り越えましょう。やらされているのではなく、自分自身の成長のためにさせて頂いている。責任を押し付けられているのではなく、与えられた事に対し、自らが勇気と情熱を持って取り組みましょう。そして、メンバー同士で助け合いを図り、壁を一つ一つ乗り越え友情を育み、成長しあえることに喜びを感じ、自信を持って多くの仲間を増やしていくために自ら行動していきましょう。
また、爽やかな組織で活動していきたいと思いますので、1年間よろしくお願い致します。
