2023年度理事長所信
2023年度 理事長所信
一般社団法人 稚内青年会議所
第69代理事長 小寺 亘
【はじめに】
私は稚内青年会議所に入会し6年目を迎える。入会してからこれまでの5年間の中で多くの経験をさせていただいた。たくさんのまちに行き、多くのひとに出会いそれぞれのまちの魅力を感じ、そしてまちや各青年会議所が抱える問題や課題などを交流の場を通じて話し合い情報共有をしてきた。人口減少や会員数の減少といった部分は共通する問題であり、未だ終息には至っていない新型コロナウイルス感染症の影響により、行事や祭事等が規模縮小し、まちに活気が未だ完全に戻らない。多くの問題や課題を解決していくには我々稚内青年会議所が率先して行動しなければ道が開くことはなく、我々の行動をまちに広く発信することで、稚内に必要不可欠な団体であることを改めて認識してもらいたい。我々は理念を変えずに、これまで先輩諸氏が築き上げてきたものを活かし、その時代や先の未来を見据えた柔軟に対応できる組織になることで持続可能な稚内青年会議所へと発展し歩んでいく。一人ひとりが稚内青年会議所に入り多くの学びを得て多くの仲間に出会い友情を深めどんな壁も乗り越えられる強さを持つことで苦しいことも楽しさに変えられるくらいの遣り甲斐を感じ、本気でぶつかることのできる仲間と切磋琢磨して目の前のことに向き合い情熱をもってどんなことにも全力で取り組み挑戦するからこそ未来や夢を語ることができる。次代の明るい豊かな稚内を想像し歩みを止めることなく前進したい。
【理念を共感し仲間と共に成長するひとづくり】
青年会議所は三信条「修練・奉仕・友情」と共に運動や活動の目的や必要性を理解し「明るい豊かな社会」の実現に向けて動いている。近年は時代の流れと共に組織としての必要性が変わったと感じる。時代や日々変化する情勢の中でも理念を変えずに状況に合わせた行動ができるようになるには、目指すビジョンを持ち、そのビジョンの実現に向けメンバーが自発的に、失敗を恐れず仲間と共に切磋琢磨することが必要だ。一人ひとりが個性を輝かし、JAYCEEとしての品格と振る舞いを忘れずに青年たちの手本となるように成長したい。
【子どもから大人まで雪で遊ぶことで冬の楽しさを感じる雪まつり】
近年スマートフォンの普及や新型コロナウイルスの影響により家の中で観て過ごすことが増えていると感じる。雪国ならではの遊びやウィンタースポーツなど雪と触れ合う楽しさを伝えたい。これまで雪まつりとして歴史を刻んできた「わっかない氷雪の広場」が動きだし我々も参画する。従来通り開催が出来なくても子ども達の楽しむ笑顔やまちが活性化するビジョンを描きながら「今ならできる楽しい雪まつり」を創り上げ、稚内の冬を楽しませたい。メンバー同士も絆と達成感を得て強固な組織としての成長につながる。子どもから大人まで笑顔ではしゃぎ楽しめる雪国だからできる冬の遊び場を準備し、たくさんのひとを迎え記憶に残る雪まつりにしたい。
【踊り練り歩き伝える祭り】
我々が参画する「北門神社例大祭」。他団体と、稚内の発展を願い皆で神輿を担ぎまちを盛り上げ練り歩く。そして我々も毎年参加する「稚内みなと南極まつり」。メンバー同士息を合わせた最高のパフォーマンスをすることで会場を盛り上げ、皆さんに楽しんでもらうことでまちの発展に貢献し感謝を伝えたい。
【体験から学ぶ青少年育成・伝えること聞くことから学ぶ青少年育成】
稚内には様々な職種が存在する。多くの企業の方たちと協力して働くことの楽しさを学び、稚内にも多種多様な職業があり多くの体験をさせてあげることで夢を叶えることができる選択肢や可能性を広げてあげたい。従来通りの開催や新たな形に変わっても企業と連携を図り、一人でも多くの子ども達が楽しんで職業を体験する姿を見たい。また、稚内を牽引する方たちと未来を担う子ども達との交流を行い、一人でも多くの意見を討論し今後のまちの発展につなげていきたい。そして、選挙権が18歳に引き下げられ、若い世代に我々が率先して選挙とは身近なものであることや大切さを伝え関心を持ってもらうために公開討論会に参加してもらい若い世代の声を聞きたい。
【理念を共感し時代に合わせた意識改革と組織改革が会員拡大の鍵】
稚内には多くの団体が存在し青年会議所もその一つである。近年、稚内青年会議所は会員減少が続いている。我々の想いを絶やさぬために、青年会議所の信条や理念をもとに運動や活動を展開し、先輩諸氏が創り上げてきた伝統を受け継いでいかなくてはならない。変化を恐れず個性が調和し共感力を高め、多様性に富んだ運営こそが、これからの地域を担う青年達の心を掴む手法になり一人でも多くの会員が増えるようにしたい。
【新入会員研修とチームとしての団結力】
新年度体制がスタートし新しく入会する会員に青年会議所という組織の歴史や会議を行い議論する必要性を理解してもらうため、また青年会議所の一員であることをしっかりと伝えたい。そして自分がそれぞれのビジョンをもつことで未来の地域を担うJAYCEEとして自覚できる教育をしたい。運動や活動をすることに個々の力は必要不可欠だがその力が最大限に活かせるにはチームの団結力が強固なものにならなければ最高のパフォーマンスは出来ない。そのためにはメンバー同士が熱く語り信頼関係を構築する場を提供することで一人ひとりとの関係性の構築をして仲間意識を強固なものにしたい。
【地域活性事業】
未だ油断の出来ないコロナ禍で、行動制限が無くなりはしているが、活性化に繋がる楽しい行事が少ないのが現状だ。活気を取り戻そうと我々だけではなく他団体や企業、そして市民の方達と一体となって「楽しい事をやろう」と声を上げて取り組みたい。観る楽しみや聴く楽しみがありもっとたくさんの楽しみ方がある。どんなことをするにも、その楽しさが多くのひとに伝播し共感を得ることで活性化に繋がり、私達の暮らすまちに楽しさが広がれば、まちにもっと愛着を抱き郷土愛を持てる地域になると確信する。
【総務活動と稚内青年会議所の情報発信】
総務活動は稚内青年会議所の要として日々動き会議等の準備、資料作成や管理などを行う我々には欠かすことができないものである。事務局や委員会と連携をとり横の繋がりを強くすることで円滑な活動ができる。稚内には地元に根づく情報の発信源があり、報道関係者と連携することで多く市民に我々の運動や活動を発信したい。また時代に合わせた広報活動・ホームページ・フェイスブック等、様々なツールを用いて広報活動を行うことで我々稚内青年会議所の運動や活動を広く知ってもらい稚内に必要不可欠な団体と伝えたい。我々の運動や活動している姿をより多くの市民に発信することで稚内青年会議所を多くの人たちに知ってもらいたい。
【結びに】
我々稚内青年会議所はいつの時代も「明るい豊かな社会」の実現に向かい運動や活動に邁進している。コロナ禍でたくさんのことが変化する中、我々もその変化に対応していかなければならないが、常に志を同じく目指すビジョンが同じチームとして一人も欠かすこと無く進んで行く。一人はチームのためにいてチームはみんなのためにある。今は小さいかもしれないが必ず大きなチームとなる。そのために多くの青年と手を取り合い歩んでいきたい。だから今、自分たちに与えられた役割の意味を理解し向き合い夢を語る団体だからこそ、失敗を恐れない強い団結力と一人ひとりが情熱を持ち稚内の夢と未来を想像し全力で挑んでいこう。
団体の名称
一般社団法人 稚内青年会議所
事務局所在地
〒097-0022
北海道稚内市中央2丁目3番5号 だいわハイツ2F
☎0162-22-3201
📠0162-24-3261
✉wjc22@souyanet.ocn.ne.jp